
「もしかしたらブラックバイト先で働いているかもしれない」
「バイトしたいけどブラックバイトだったらどうしよう」と悩んでいる人へ。
精神・肉体的にも辛く、日常生活にも支障をきたすアルバイトには注意が必要です。
そんなブラックバイトで働かないためにも、特徴を知っておくことは大切です。
そこで今回は、ブラックバイトの特徴についてまとめたいと思います。
ブラックバイトに就職しないための見分け方や、ブラックバイトで働いていたときの対策を紹介するのでチェックしてください。
もくじ
ブラックバイトとは
ブラックバイトは、ブラック企業になぞらえて2013年にできた言葉で、「ブラック企業のアルバイト版」。
ブラック企業と同じく、
- 残業代が支払われない
- 休憩時間をもらえない
- 厳しいノルマを課せられる
- など、扱いがひどいアルバイトのことを指します。
アルバイトという弱い立場を利用され、正社員並みの業務や責任を求められながら働いている場合はブラックバイトである可能性が高いです。
特に、アルバイトは学生が働いている場合が多く、ブラックバイトでは学業に支障をきたすまでに仕事をさせられ、学生であることを尊重されないことが多いです。
ブラックバイトの特徴
残業代が支払われない
ブラックバイトでは、日常的な残業に加え、残業代が出ないなどサービス残業が当たり前となります。
「アルバイトだから残業代は出ない」と言われる場合もあるそうです。
また、個人店などに注意してほしいのですが、賃金が最低賃金よりも安い場合があります。
それに、給料明細を出さないのもブラックバイトの特徴です。
給料明細がないと、労働時間や時給計算がわからず、過少に計算されている場合があります。
賃金が最低賃金より安くないか、残業代が支払われているか、給料明細をしっかり確認しましょう。
長時間労働をさせられる
労働基準法では「1日8時間、週40時間」という労働時間が定められています。
休憩がなかったり、強制的に連日働かされるのばブラックバイトです。
シフトも希望に反して雇用側の都合のいいように組まれることが多いです。
学生の場合、「バイトのために学校を休む」「テスト勉強よりバイトが優先」など勉強よりアルバイト優先の生活になってしまいます。
お店が急に忙しくなると急に呼び出しがかかり、シフト外労働を強制されるのもブラックバイトの特徴です。
過酷なノルマを強制される
ノルマ達成まで残業させられたり、自腹で商品を購入させられるなど過酷なノルマを強制させられるのはブラックバイトです。
特にイベント時期では「〇個販売」というノルマを課せられ、達成できなかった場合は商品を買い取りさせられることもあります。
クリスマスシーズンのケーキやおせち料理、恵方巻、バレンタインのチョコレートにノルマを課せられる場合が多いです。
また、商品買い取りだけではなく、罰金としてお給料からお金を引かれる場合もあります。
セクハラやパワハラがある
必要がないのに身体を触られたり、プライベートな話を一方的に聞かれたりするセクハラがあったりします。
また、暴言や暴力などのパワハラがあるのもブラックバイトになります。
それに、「辞めたい」と言ったときに辞めさせてもらえないのもブラックバイトの特徴です。
「代わりの人を連れてこい」というお店もあるので注意が必要です。
ブラックバイトの見分け方
ブラックバイトが多い業種を避ける
ブラックバイトが多い業種は残念ながらあります。
なので、アルバイト先を見つけるときにこれらの業種を避けることが、ブラックバイトで働かないための対策になります。
もちろん全ての店舗や経営者が悪質ということはありえまえんが、比較的ブラックに陥りやすいバイトは
- 塾講師
- 飲食店
- コンビニ
などがあげられます。
でも、飲食店やコンビニはアルバイト先として当たり前な存在ですよね。
お店の数が多い分、就職しやすいというメリットはあります。
だからこそアルバイトという弱い立場を利用される場合があるので注意が必要です。
事前にアルバイト先に行ってみる
アルバイト先に応募する前に、事前に客として行って雰囲気や様子をみましょう。
お店の雰囲気や従業員の様子などを見るだけで、ブラックバイトかどうか大体の見当はつきます。
また、自分が働きやすい雰囲気なのかもわかるのでおすすめです。
※ブラックな労働をさせられるだけでなく、そこで働く仲間が生理的に合わなそうな場合など、「入る前にはわからず失敗した!」というリスクは少しでも減らしておくべきです。
面接時の対応をチェックする
「面接を受けに行っている立場で?」と思いますが、給料や職務内容について詳しい説明を求め、その対応をチェックしてください。
「働けばわかる」
「給料は仕事の出来具合で決める」
など曖昧な回答をしてくるアルバイト先はブラックバイトの可能性が高いです。
ブラックバイトの対策
ブラックバイトを見て見ぬふりをしても、辛いのは自分、得をするのはお店側です。
もし自分の勤め先がブラックバイトなら、しっかりと対策をすることが大切です。
法的知識を身につける
ブラックバイトが増加してしまう原因として、労働者の法的知識が足りないことが挙げられます。
従業員に法的知識があるとわかれば、訴えられたら困るので、お店側も長時間働かせたりしようとしないはずです。
それに、もし長時間労働されそうになったら、自分で「これ以上働くと労働基準法に違反します」と言うこともできますよね。
法的知識を身につけることは、ブラックバイトの抑止力になるので大切です。
バイトをやめる
ブラックバイトとわかっていながら、このままずっとこのバイトで働き続けたい人はいないと思います。
なので、ブラックバイトとわかったらやめましょう。
原則として、やめる1か月前(最低でも2週間前に)やめたい意思を伝えます。
もし、やめさせてくれない場合は、次に紹介する労働基準監督署などに相談してみてください。
労働基準監督署や弁護士に相談する
証拠が少なかったりすると労働基準監督署も動いてくれない場合があるので、悪質な労働環境であることを証明できる証拠を揃えて行ってください。
ポイントは
「いつ・どこで・だれに・どのような」です。
- 悪質な証言はメモ
- ボイスレコーダーで録音
- 不当な労働時間の証拠、タイムカードのコピー
- 動画や写真
言葉だけでは伝わりにくいことも、物的証拠があるだけで優位に物事が進みます。
また、未払賃金などがある場合は、法的に請求が可能なので弁護士に相談するといいでしょう。(無料相談以外の弁護士への依頼は費用もかかるので注意が必要です。)
ブラックバイトの事例
ここではブラックバイトの事例とその解決方法を紹介します。
賃金未払い
大学生のAさんとBさんは、ネットで時給1,000円と書かれているアルバイトで働いていましたが、いざ給料明細をみると時給900円になっていました。
店長にこのことを聞いたところ、研修期間は900円と言われましたが、そのような約束をした覚えもありませんし契約書もなかったようです。
【解決方法】
被害にあった2人はブラックバイトユニオンのメンバーと一緒に、店舗に直接行って団体交渉をしました。
「何の説明もなく研修期間を設けて時給を引き下げることは違法」ということなどについて交渉した結果、未払い賃金をその場で受けてることができたそうです。
このような未払い賃金は過去2年にさかのぼって請求することが可能なので、一人で行くのが不安なら複数人で行きましょう。
シフトの強要
大学生のCさんは塾でアルバイトを始め、当初は週2日のシフトを希望していました。
でも、週5日や6日のシフトを強要され、授業でシフトに入れないと伝えても「講師の都合で負担をかけるな」と言われ、無理やりシフトを入れられました。
【解決方法】
Cさんはブラックバイトユニオンのメンバーと共に塾に団体交渉を行ないました。
その結果、きちんとした雇用契約書が作成され、「週3日、月曜日は休む、一日4時間限度」などの契約を交わしました。
ブラックバイトの特徴|見分け方に対策必須!【事例あり】まとめ
- ブラックバイトとは、弱い立場を利用されひどい扱いを受けるアルバイトのこと
- 特徴①給料明細がない、残業代が支払われない
- 特徴②シフト外労働や長時間労働をさせられる
- 特徴③買取など過酷なノルマを強制される
- 特徴④セクハラやパワハラがある
- 見分け方①ブラックバイトが多い業種を避ける(塾講師・コンビニ・飲食店)
- 見分け方②事前に客としてアルバイト先に行ってみる
- 見分け方③面接時の対応で曖昧な回答をしないかチェックする
- 対策①法的知識を身につけて抑止力にする
- 対策②バイトをやめる(1か月前には意思を伝える)
- 対策③証拠を揃えて労働基準監督署や弁護士に相談する
今後を考える|情報弱者にならないで
学生から主婦、なかには本業で仕事をしていても収入に満足できずバイトをする人は増えています。
働き手が多くなればなるほど、雇う側としては「より安く、よく働いてくれる人」を選ぼうとするのは当然のことです。
特に、「自分には資格や、売れるような特技や技術もない、雇ってくれればどこでもいいから仕事をしたい!」こんな弱気な心構えでいると、あっという間にブラックバイトに陥り、給料は貰えるけど生活は少しも豊かにならないという悪循環に陥ります。
バイトをする本来の目的は、お金を貰って生活を豊かにすることですよね?
自分の人生を犠牲にして過度なバイトに翻弄されるのは、世の中の稼ぐ仕組みやお金の流れを理解していない人がすることです。
今やネットは当たり前に普及して、あなたがこの記事を目にしているということは、スマホやパソコンでいくらでも情報を仕入れられるということ。
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