
待ちに待った嬉しいボーナス、ところで明細書をしっかり確認したことはありますか?
「だんだん景気も上がってきたし期待できるぞ!」
「昇格・昇給したし今回は楽しみ!」
・・とボーナスを見てみると?
あれ!意外に手取り額が少なかった・・
という人もいるのではないでしょうか?
実は、ボーナスにも健康保険や厚生年金の保険料が引かれているんです。
そこで今回は、
なぜボーナスから健康保険や厚生年金の保険料が引かれるのか、まとめていきたいと思います。
ボーナスの明細書をもらったら一度確認してみてくださいね。
もくじ
ボーナスから健康保険料が引かれるのはなぜ?
ボーナスから引かれているお金
ボーナスから引かれているお金は以下の通りです。
- 健康保険料
被保険者である本人とその扶養家族が、病気やケガ、出産、死亡したときなどに給付が受けられる健康保険の保険料です。
通院したときに治療費が3割になっているのは、この健康保険料を払っているからです。
- 厚生年金保険料
被保険者である本人が老齢、障害、死亡の状態になったときに給付が受けられる厚生年金の保険料です。
老齢年金、障害年金、遺族年金などの給付を受けるために払っています。
- 雇用保険料
被保険者である本人が失業したときなどに給付が受けられる雇用保険の保険料です。
- 所得税
個人の所得にかかる税金のことで、課税対象は1月~12月までの1年間に得た所得です
こんなに色々引かれていれば、ボーナスの手取りも減りますよね・・
実は、ボーナスから保険料が引かれたのは2003年4月から。
それまでは、毎月の給料からしか引かれていなかったみたいですよ。
→気になる貯金額30代ではいくら?!4人家族で年間貯める目標はこれ
では次に、なぜボーナスから保険料が引かれることになったのか見ていきましょう。
ボーナスから健康保険料が引かれるのは「総報酬制」が導入されたから
「総報酬制」が導入されて、
月給とボーナスの両方から健康保険料が引かれるようになりました。
なぜ総報酬制が導入されたのかと言うと、
ボーナス制度がない会社との不公平感をなくすためです。
というのも、総報酬制が導入される前は、
月給のみに健康保険料がかかっていたので、
月給を少なくしてボーナスを多めにすれば、健康保険料を安くすることができます。
健康保険料は事業主も半分負担しないといけないので、
健康保険料が安くなれば事業主も個人もお得なわけです。
不公平じゃないか!
では、ボーナス制度がない会社はどうでしょうか?
年収が同じなのに
ボーナス制度がないために月給が多くなり、保険料を高く払わなければならないですよね。
これでは不公平です。そこで、
総報酬制を導入して公平に健康保険料を徴収することになりました。
→ボーナスの平均額はいくら?20代30代の手取りを男女別で比較!
ボーナスから厚生年金保険料も引かれている!

先ほどもお話ししましたが、ボーナスからは厚生年金保険料も引かれています。
実は、厚生年金保険料は2003年4月の総報酬制が導入される前から、
「特別保険料」として保険料が徴収されていました。
期間については、1995年4月から2003年3月までで、ボーナスに対して1%(労使折半)です。
こんな声がありました。
なので、総報酬制を導入して
- 月給にもボーナスにも同じ保険料率をかけ
- 年金額に反映させることになりました。
また、厚生年金保険料に関しては、
総報酬制が導入される前の2003年3月までは保険料率が17.35%でしたが、2003年4月からは13.58%に引き下げられています。
このことによって、月給に対する保険料の負担を軽くすることができました。
→パートは扶養内で月額いくらがいいの?103万、130万の壁とは
まとめ
- ボーナスは、健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料・税金が引かれている
- ボーナスから健康保険料が引かれるのは「総報酬制」が導入されたから
- 2003年4月の総報酬制が導入されている
- 総報酬制が導入されたのは、ボーナス制度がない会社との不公平感をなくすため
- 厚生年金保険料は、1995年4月から「特別保険料」として徴収されていた
- 特別保険料は自分の年金額に反映されないため不公平
- ボーナスから保険料が引かれることにより、月給の負担が軽くなった
ボーナスに頼って将来・・大丈夫?
ボーナスから健康保険料や厚生年金保険料が引かれているのは、不公平をなくすだけではなく、月給の負担も軽くなっていたんですね。
そのことがわかれば、ボーナスの手取り額が減っていても、損な気持ちにはなりません。
ただこれはボーナスをきちんと貰えている「今」だから言えることですね。
景気が悪くなった場合、初めに迎える危機は「ボーナスの激減」です。
すでにボーナスが出る会社に勤めていると、家計のやりくりも「ボーナスありき」になっている場合が多く、仮に5年後、10年後、今の月収だけで生活するときが来たらどうでしょうか?
健康保険や厚生年金で数万円引かれるどころか、ボーナスをあてにしていた生活水準を保つことはできず、
極端に生活費を削る、食費、交際費、お小遣いはボーナス減額により減らさずを得ない、まさに家計は火の車になります。
景気に左右されない、会社の給料にビクビクしない、ボーナスや、そもそも会社に頼っていてはこの先の数十年安定した暮らしは見込めません。
不安定な会社の給料に依存することなく、安心して家計の資金を確保する。
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