
ホリエモンこと、元ライブドア社長で実業家の堀江貴文の小型ロケット「MOMO(モモ)」の3号機が、
4日午前5時45分、北海道大樹町から打ち上げられ、打ち上げに成功したとの報道がありました。
そこで、ホリエモンがロケットを打ち上げる目的や打ち上げの詳細についてまとめていきます。
また、ロケットの打ち上げ成功動画についてもアップしたいと思います。
https://t.co/oJNmpisib9#ホリエモン こと実業家の #堀江貴文 さんが出資する宇宙ベンチャー、#インターステラテクノロジズ の小型ロケット「#MOMO」3号機が北海道大樹町から打ち上げられ成功しました。民間単独のロケットとして宇宙空間に到達したのは国内初です。(志)#ホリエモンロケット pic.twitter.com/J5iRhpZ8zh
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) 2019年5月3日
もくじ
ホリエモンのロケット打ち上げの目的
「MOMO」と「ZERO」の違い
ホリエモンは「MOMO」と並行して、衛星軌道投入ロケット「ZERO」の開発も進めています。
今回打ち上げに成功した「MOMO」は観測ロケットで、打ち上げを成功させるための実験ロケットになります。
「ZERO」は、衛星軌道上まで人工衛星などを運搬して運ぶためのロケットです。
「MOMO」と「ZERO」では、役割が異なるのです。
また、「ZERO」の高さは「MOMO」3号機の約2.5倍となる22メートルで、重量は約30倍になります。
この大きなロケット「ZERO」を打ち上げるために、エンジン出力は約50倍にアップされ、4~5倍の速度、20倍のエネルギーが必要ということです。
なので、「ZERO」を打ち上げるためにも、「MOMO」の打ち上げが欠かせないというわけです。
「ZERO」で宇宙輸送サービス参入を狙っている
宇宙輸送サービスとは
世界では人工衛星をつくるプレイヤーが多くいますが、それを打ち上げる事業者は少ないようです。
なので、多くの人工衛星は大型ロケットの相乗りして打ち上げられていて、需要と供給が一致していないため予約待ちの状況だと言います。
そこで「ZERO」を開発することによって、0.1㎏~100㎏ほどの超小型衛星の輸送をターゲットとする「宇宙輸送サービス」を始めるということのようです。
大型ロケットの相乗りは、複数の衛星を搭載している関係で、本来目的とする位置(軌道)まで運ぶことができない衛星もあり、打ち上げ後にさらに移動させるといった不便さがあるよう。
でも「ZERO」を使えば、その不便さはなくなることになります。
ちなみに、人工衛星がもたらすものは、
- 気象観測
- 通信衛星
- GPSの起点
- 地球観測
- 資源調査
- 科学観測
などが主なようです。
民間レベルで人工衛星が飛ばせるようになれば、今よりも便利な時代が来るかもしれませんね。
宇宙への可能性
ホリエモンが宇宙事業に参加する理由について
「インターネットの可能性を信じていた時代に似ている。
インターネットが普及したことによって、考えもつかなかったような利用方法やサービスが登場した。
ロケットによる宇宙輸送サービスも同じで、衛星を打ち上げるコストは現在何十憶円とかかるが、この桁をひとつふたつ下げることで、
インターネットと同じように、思いもつかなかったようなアイディアを持った人が使えるようになる」
と語っています。
インターネットを使うことが当たり前となっているように、何十年後には宇宙サービスを使うことが当たり前当たり前となる時代がくるかもしれません。
ホリエモンのロケットの今後
開発スケジュールとしては、2021年に発射場設備を完成し、2023年に初号機を打ち上げる予定。
その後はロケットの量産化に取り組み、「ZERO」を使った宇宙輸送サービスを手がけていくようです。
世界にはこの市場を狙っている競合プレイヤーも存在するようですが、
「MOMO」を開発し基礎研究までやっているということで、「世界に負けないロケットが作れる」と自信があるようです。
現在、JAXAや丸紅、ユーグレナ、北海道大樹町など8つの企業や団体が参画しています。
このように大手企業からベンチャーまで開発や事業に加わっていて、さらなる期待が高まっています。
ホリエモンのロケット打ち上げ成功!
ロケット打ち上げ成功の動画をチェック!
北海道大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」は4日午前5時45分ごろ、
自社開発のロケット「MOMO」3号機を町内の実験場から打ち上げに成功し、
宇宙空間とされる100キロ以上の高度に到達したと発表した。
民間主導で開発したロケットの宇宙空間への到達は日本で初めて。
打ち上げに成功の動画はこちら ↓
「MOMO」のこれまで
「MOMO」1号機
2017年に打ち上げましたが、位置や速度などを示すデータが途中で得られなくなったために、地上から信号を送って緊急停止、目標の高度には届かず、失敗しました。
「MOMO」2号機
2018年に打ち上げましたが、姿勢を制御する装置に不具合が起こり、打ち上げ直後に落下して炎上し、失敗しました。
「MOMO」3号機
配管を改良したほか、ロケットを立てた状態で、本番と同じように120秒間、エンジン噴射する試験を追加するなど対策を行って臨みました。
打ち上げ日は当初、2019年4月30日でしたが直前にバルブの不具合が発生、その後も風の影響で延期が続き、5月4日の打ち上げ実施となり成功しました。
ホリエモンのロケット打ち上げの目的とは?打ち上げ成功の動画もチェック!まとめ
宇宙の話題といえば、ZOZOの前澤社長の月旅行などがありますよね。
宇宙への関心は、どんどん高まっていることがわかります。
また、今回のホリエモンのロケットの打ち上げ成功により、宇宙への距離がさらに近くなったように感じます。
このように新たな事業が始まることにより、私たちの暮らしもさらに便利になるのか期待が高まりますよね。
「MOMO」に引き続き「ZERO」にも、注目していきたいですね。