普段私たちの給与から差し引かれている厚生年金。
税金とか年金は高い高いと言われていますが、厚生年金ってものすごく高いですよね。
給料明細やボーナスから厚生年金がなければ・・と思うこともあるはずです。
そもそも厚生年金が高い理由はなぜのか?、あなたも疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
そこで、厚生年金はなぜ高いのか、高いのはおかしいことなのかも考えてみました。
もくじ
厚生年金とは?
厚生年金(厚生年金保険料)は
会社員や公務員が加入している社会保険のうちの1つで、健康保険と一緒に加入しているもの
厚生年金保険料は私たちの毎月の給与や賞与から差し引かれていますが、会社が半分負担(労使折半)してくれているので、実際に払っているのは保険料を2で割った金額になります。
厚生年金の特徴は、国民年金に上乗せして厚生年金を受け取ることができるということでしょう。
厚生年金は建物に例えられる
このような構造をしていることから、年金制度は「1階建て、2階建て」などのように建物に見立てて表現されることがあります。
- 1階、2階を「公的年金」
- 3階を「私的年金」
私的年金には、国民年金基金や、企業が任意で設立し社員が加入する企業年金など、加入することで公的年金に上乗せして給付が受けられるものがあります。
厚生年金の算出方法
さて、厚生年金保険料とはどのように算出されているのでしょうか。
計算する際は、給与(標準報酬額)と賞与(標準賞与額)に保険料率をかけます。
保険料率は平成29年9月以降、18.3%となっています。
なお、標準報酬月額とは、実際に受け取っている「給与額」に対して1等級〜31等級までの区分で示されている金額のことをいいます。
そして、基本的な計算式は以下の通り。
保険料 | 計算方法 |
毎月の保険料 | 標準報酬月額 × 18.3% |
賞与の保険料 | 標準賞与額 × 18.3% |
- 【毎月の保険料】標準報酬月額が200,000円の場合
200,000円 × 18.3% ÷ 2 =18,300円
となるので、私たちの給与から引かれる金額は18,300円ということになります。
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厚生年金が高い理由はなぜ?
厚生年金は高いとよく言われていますが、高い理由はいったいなぜなのでしょうか。
厚生年金保険料率は、年金制度改正に基づいて平成16年の13.93%から段階的に引き上げられてきました。
そして、平成29年に18.3%となり引き上げが終了。
すでに国が定めた保険料率の上限に達しているため、これ以上の引き上げはなく、今後もこの最も高い保険料率で運用されていくようです。
日本の年金制度は崩壊といわれており、ついに政府から老後の資金として2000万円が必要、などといった発表もありましたよね。
段階的に保険料率が引き上げられてたのは、現在の年金制度を支えるためですが、年金制度を支えている若い世代にその「しわ寄せ」がきています。
また、厚生年金標準報酬額に応じて金額が異なるため、特に収入が多くなるほど高いと感じる人が多いと思われます。
これらが厚生年金は高いと言われる理由かもしれません。
国民年金との比較
ここで厚生年金と国民年金の違いを比較してみましょう。
国民年金 | 厚生年金 | |
加入者の概要 | 自営業者・農業者・漁業者・学生・無職の人・専業主婦など | 会社員・公務員 |
年齢 | 20歳以上60歳未満 | 70歳未満 |
保険料 | 16,340円(定額) | 標準報酬月額により異なる |
受け取れる年金 | 老齢基礎年金(1階建て) | 老齢基礎年金 老齢厚生年金(2階建て) |
冒頭でも紹介した通り、厚生年金は「老齢基礎年金」「老齢厚生年金」を受け取れる2階建ての年金です。
しかし、例えば会社員を辞めて自営業になったとします。
その後、国民年金へ加入しないと、せっかくいままで収めた厚生年金がもらえなくなってしまいますので注意が必要です。
厚生年金が高いのはおかしいこと?
国民年金は1階建ての年金なので、2階建ての年金をもらうためには自分で国民年金基金などに加入する必要があります。
一方厚生年金は、
最初から2階建てになっている+会社が保険料の半分を負担してくれる
ということで、国民年金の加入者よりもメリットが大きいと言えます。
もちろん、納付額が多いほど受給できる年金の額も大きくなります。
また、厚生年金保険に加入していれば、
万が一のときに「障害厚生年金」や「遺族厚生年金」が受け取れるというメリットもあります。
このようにメリットもたくさんあり、そう考えると実は世間で騒がれているほど高くなく、現在設定されている保険料はおかしいものではない?との見方もできますね。
まとめ
- 厚生年金は国民年金と厚生年金を受け取ることができる2階建ての年金
- 厚生年金が高い理由は、年金制度を支えるためのしわ寄せがきているから
- 実はメリットがたくさんあり、厚生年金は高いけどお得
今後を考えると
「また今回の給料もこんなに税金引かれているよ。」
「これが手元にあったら家計がもっと楽なのに。」
給料明細とにらめっこしてもっと収入が欲しいとあなたは悩んでいませんか?
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むしろ副業収入が安定してからは会社の給料明細には興味すらなくなり全額貯金に回しちゃおうという感じです。
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