
年収が多いことに憧れている人はたくさんいますよね。
でも、「年収が多い」のはいくらからか知っていますか?
600万円?800万円?1,000万円でしょうか?
明確な数字がわかれば、それを目標として頑張ることもできますよね。
なので今回は、年収が多いのはいくらからなのか見ていきたいと思います。
自分の年収と比べて、自分が今どの位置にいるのかチェックしてみてください。
もくじ
年収が多いのはいくらから?
「年収が多いのはいくらから」というのは人による感覚の部分が多く定義がありません。
なので、「600万円から」という人もいれば「1,000万円から」という人もいます。
ですがデータをもとに年収はいくらからが多いんだ?!を算出した結果
年収が多い=年収800万以上!
と導きました。
ここでは、国税庁による「平成29年度分民間給与実態統計調査」をもとに見ていきたいと思います。
平均年収は432万円
1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均年収は432万円でした。
男女別でみると、男性が532万円、女性が287万円です。
→サラリーマンの平均年収に驚愕!年代別20代30代40代に年齢別は?
また、雇用が正規・非正規でみてみると、
- 正規が494万円
- 非正規が175万円
これらの数値をみると、少なくとも男性の平均年収532万を下回る金額では年収が多いとは言えませんね。
年収が800万円以上は約1割だけ
同じ調査の中で、年収に対する人数の割合もデータとしてあります。
- 100万円以下 8.4%
- 100万円未満~200万円以下 13.5%
- 200万円未満~300万円以下 15.8%
- 300万円未満~400万円以下 17.5%
- 400万円未満~500万円以下 14.8%
- 500万円未満~600万円以下 10.1%
- 600万円未満~700万円以下 6.3%
- 700万円未満~800万円以下 4.3%
ここまでで全体の90.7%を占めます。
そして、800万円以上が全体の9.7%。
また、600万円以上の割合をみると全体の約2割ということもわかります。
このデータをみると、年収が多いのは最低「600万円から」と言うこともできますね。
年齢別の平均年収
次は年齢別に見ていきましょう。
ちなみに、先ほどの平均年収432万円時の平均年齢は46.0歳です。
ここでは、男性の年齢別平均年収について見ていきたいと思います。
- 25~29歳 393万円
- 30~34歳 461万円
- 35~39歳 517万円
- 40~44歳 569万円
- 45~49歳 630万円
- 50~54歳 677万円 ←ピーク
- 55~59歳 669万円
- 60~64歳 508万円
- 65~69歳 393万円
年収のピークは、50~54歳の677万円ということがわかります。
平均なので、700万円に達している人もいることでしょう。
30代で500万円でも、50代になれば700万円に到達している人は多いかもしれません。
結果、年収が多いのはいくらから?
年収が多いのは「800万円から」
- 平均年収は432万円
- 600万円以上の割合をみると全体の約2割(800万円以上が全体の9.7%)
- 年収のピークは50~54歳の677万円
ということがわかりました。
このデータを総合的に判断すると、全体の約1割に相当する「年収800万円から」が年収が多いと言うことができるのではないでしょうか?
世間的には勝ち組といえる年収800万。
- あなたはすでに達成していますか?
- 10年後には到達しそうですか?
業種によって平均年収に差あり!
業種によって平均年収に差があることがわかるデータもありました。
年収が多い業種から並べていきます。
- 「電気・ガス・熱供給・水道業」 747万円
- 「金融業・保険業」 615万円
- 「情報通信業」 599万円
- 「学術研究・技術サービス業・教育など」 510万円
- 「製造業」 507万円
- 「建設業」 494万円
- 「複合サービス事業」 437万円
- 「運輸業・郵便業」 432万円
- 「不動産業・物品賃貸業」 418万円
平均年収がこれ以下の業種として、「卸売業」「飲食サービス業」「福祉」「サービス業」「農林水産」などがありました。
多い年収「800万円」に憧れるなら、転職をしたり、副業をする必要がある職種もありますね。
まとめ
- 給与所得者の1人当たりの平均給与は432万円 → 年収が多いのは「700万円から」
- 年収が600万円以上の割合は全体の約2割 → 年収が多いのは「600万円から」
- 年収のピークは50~54歳の677万円 → 年収が多いのは「800万円から」
- 全体の約1割に相当する「年収800万円から」が年収が多いと言える
- 業種によって平均年収に差があった
- 「電気・ガス・熱供給・水道業」で年収747万円
- 多い年収に憧れるなら、転職・副業をする必要もある
年収に対する人数の割合で、800万円以上が全体の9.7%いるとわかりました。
実は、この9.3%の人が納めている税金が合計6兆1,911億円で、全体の63.7%を占めているそうです。
年収(所得)が多いほど所得税率もなりますが、800万円以上の人がこんなにも税金を納めていたとは驚きました。
年収が多いことに憧れはありますが、それによって納める税金が多いことも忘れてはいけませんね。
以上、「年収が多いっていくらから?業種によって平均年収に差があった!」でした。